トレンド
通商・投資が安全保障や政治戦略に左右される「ジオエコノミクス」の傾向が一段と鮮明です。経済合理性以外の要因で政策が決まる場面が増え、半導体支援(米政府によるインテル支援・出資枠組み)、関税の表明(海外製作映画に対する100%関税の意向)、大学への資金配分を通じた統制(ハーバードの連邦資金停止を巡る訴訟)、そして先端半導体の対中輸出規制(NVIDIAの対中製品調整や規制強化)などに表れています。経済力よりも政治力。
日本も「食・住」のインフレ感が強まる中、住宅取得の難度は上がっています。特に東京都心三区(渋谷・港・中央)では、新築マンションの価格と年収の倍率が11~15倍に達し、香港の14.4倍とほぼ同水準です。都民にとって住宅取得はきわめて難しい状況となっています。苦痛のインフレ。
テクノロジー
AIは仕事に不可欠なツールとなりました。同じタスクでもGPTとGeminiでは異なる回答です。例えば下記の※部分は同じ文章の校正を指示しています。
※AIでは、OpenAIに先行優位がある一方、Googleの追い上げも顕著です。Chrome上でGeminiが動作し、文脈要約などの統合が進展。音声ファイル処理の拡充など、テキスト・画像・音声の垣根は低くなりました。ただし「画像生成速度」や「PDF認識精度での優位」を断定する公開ベンチマークは未確立で、用途により体感が変わる点には留意が必要です。(GPT)
※AIの分野で先行したOpenAIですが、Googleの追い上げは目覚ましいものがあります。特に、画像生成の速度や、複雑なPDFの処理・認識精度などでは、既にGeminiがGPTを上回っているとの評価もあります。Googleはさらに、Chromeブラウザ上で直接Geminiを利用可能にしており、閲覧しているウェブページの文脈を要約・説明させることができます。(Gemini)
Veo 3は、静止画からの映像・動作生成に加え、環境音・音声・効果音まで含む統合生成の方向に進化し、YouTube連携や縦型短尺向けの実装が進んでいます。
※私たちは今や、ChromeやGeminiによって、情報と機能に常に「包囲されている」状況です。(※Geminiでここは削除された)
コンパス
誰もが同じように使えば、企画書などが画一的になってしまい、差別化ができなくなってしまいます。AIをコントロールした上で、どこで付加価値や独自性を出すかを考えています。
増岡 博史